遠い鳥、近い島

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てめえが勝手にやれや精神

ライブが近づいているので古墳シスターズのことしか考えられない。

昨晩友人Aと一緒に古墳シスターズのツイートを検索しながら、「べつに仕事ってわけでもないのに古墳のことをこんなに検索したり考えたりしているの、ちょっとやばいよな」という話をした。
「あーでも、ライブ参加を“出勤”って呼ぶことあるわ」と私。もちろん、本当に仕事だと思っているわけではない。あくまでミーム的な用法。

そういえば、出勤という言葉を使うようになったのはいつ頃だったか……と記憶を遡っていくうちに、「てめえが勝手にやれや(TKY)」というスローガンがあったことを思い出した。

遡ること10年前。
古墳シスターズがまだ音楽らしきなんかしらをやる謎の集団だった時代。

そのころの古墳は削りすぎた鉛筆並みに尖っていた。だから、先輩にも対バンにもスタッフにもはにわっこにも分け隔てなく容赦がなかった。
たぶん現在も他のバンドに比べれば尖っているほうなのだろうけれども、当時ほどトギントギンではない。(といってもなまくらになったわけではなく、尖りを上手に隠しているだけっぽいが……。)
とにかく昔は凄みがあった。刃紋がギラギラ浮いていた。

それはたしか2016年のこと。
トギントギンの古墳シスターズは「てめえが勝手にやれや(TKY)」というスローガンを掲げた。
「もっとSNSでライブの宣伝してよ~!」「物販でTシャツやグッズを売ってよ~!」などと喚くはにわっこどもに対するメッセージだった。
意味は「おれたちに求めるな、おまえらで勝手にやれ」。

「いいねはいらないからリツイートしてくれ」
「グッズがほしいんなら勝手にデザインして作ってくれ」
「おれたちにそういう労力をかけさせないでほしい」
「もっとこうしろって思うなら、てめえが勝手にやれや」

以上が当時の古墳のスタンス。

潔い。
いや、マジでかっこよくないですか?
やっぱパンクロックはそうでなくっちゃね。資本主義なんてクソくらえですよ。

当時のはにわっこたちは、こうした古墳たちの態度を「首輪のついていない子猫の威嚇」くらいの感じで受け止めていた。なので、まったく真に受けていなかった。それはまあ私もそう。

しかし、私はマゾなのでそういうごっこ遊びが大好物だった。ゆえに、バカ真面目にTKY精神を守っていた。
ツイートはいいねなどせずリツイートし、バンドTのデザインを考え、オリジナルデザインのTシャツを印刷してくれる会社を調べ、Tシャツのオンス表示に詳しくなった。(Tシャツの標準は5.6オンスです。)

そして今に至る。
だからいまだに古墳シスターズのツイートは、いいねせずにリツイートだけしてしまう。
先日古墳の公式アカウントのツイートついてAと話しているときに「ツイート探すの遅くない? いいねしてないの?」と指摘されて、「私は古墳シスターズのツイートはほとんどいいねしないよ」と答えたらドン引きされた。
たしかに、推しのツイートをいいねしないのは変か……。

ライブ参加を出勤と言うのもたぶんそのころの名残だと思う。
古墳シスターズの出演時間に合わせて出勤。古墳シスターズを観たら退勤。就業時間30分。いま思うとだいぶやべ〜ことしてんな。
でも、前座は観ずに有名バンドだけ観て帰る客っていうのもいるわけだから、その逆がいたっていいじゃねえかと思っていた。
いまは古墳が有名バンド側になっているので、前座からトリまでちゃんと観ている。過去の私よ成仏してけれ。

Aに指摘されて以来、「リツイートといいね、両方すればいいんじゃないか?」と気づいたのでちょびちょびいいねするようにしている。まだ慣れんけど。

グッズについては、デザインをあれこれ考えたけれど、結局金がなくて作れず仕舞いだったな。
全面プリントTシャツと安産祈願お守りのデザインがなかなかいい感じにできていたんですよ。
いまの古墳のグッズデザインのほうがいいけどね。