私の夢にはときどき古墳シスターズが登場する。
今朝の夢には松本くんが出てきた。厳密には、松本くんのTwitterアカウントが出てきた。
いつものようにタイムラインを見ていると、私のフォロワー(古墳とはまったく無関係)が古墳シスターズに関するブログを書いていた。で、松本くんがそのURLを投稿していた。
添えられたコメントは「うれしい! ありがとう!」みたいな感じだった。
「このフォロワー、いつから古墳シスターズのこと知っとったん!?」
驚いて記事を読んでみると、フォロワーと私の会話文が長々と書かれていた。しかしその内容は完全に捏造で、なおかつ古墳に対するセクハラまがいの内容だった。
私はそんなことは言うとらん!
名誉棄損やぞボケカスが!
そしてこんなカスみたいな記事がうれしいんか!?
どういうことや松本陸弥!!
……。
全方位に対して失礼な夢を見てしまったという申し訳なさとともに目を開けた。
午前9時48分。
InstagramとTwitterをチェック。
古墳シスターズはまだ香川に到着していないっぽい。
GoogleMapを開いて新宿から香川県高松市までの所要時間を調べた。
到着は正午ごろになるようだ。
再びTwitterを開いてツイートした。
変な夢見て起きた
古墳シスターズ無事帰れたかな
膀胱破裂しそう。
トイレ。
二度寝。
○
新宿ACBでのライブの感想をうまく書きたいと思うのだけれど、どのように書けばよいのかわからないのでひとまずいま私が書きたいと思うことをそのように書く。
いま私が書きたいのは古墳シスターズと私の極めて個人的な思い出について。すなわち私の夢に登場した彼らと私の思い出についてです。
○
2025年10月10日に見た夢。
松本くんが運転するはにわ号(現役の号)の助手席に座っていた。
後部座席には松山さんが乗っていた。ラースさんと小幡さんもいたと思うのだけれどぼやっとしか覚えていない。
車は高速道路を走っていた。岡山~神戸のあたりだと思う。
やることがないので松本くんとだらだらしゃべった。
「あなたが運転するの珍しいね」
「あ、そう?」
「普段は4人でローテーションしてる感じなの?」
「あんまりせんなあ。一人が目的地まで運転しつづけることが多い」
「ほんまやばいよ、改善してよ」
高速道路を降りたとき、松山さんが「ちょっとここで降ろして」と言った。
停止する車。
そこはBOOKOFF郷東店だった。
なんしに行くん? と思いながら、ふら~っと車を降りていく松山さんをルームミラー越しに見た。白いセーターを着て眼鏡をかけていた。
しばらくして戻ってきた松山さんは、両手いっぱいに文庫本を抱えていた。100円コーナーに置いてあるちょっと古めのやつだった。新潮文庫多め。
なにも言わずに後部座席にどかっと座って読みはじめる松山さん。
ドライブに飽きたのね。
発車。
起床。
○
2025年9月5日に見た夢。
椅子に座って、松山さんと話していた。するといつのまにかそこは学園祭のステージ出演者用控室になっていた。
「じゃあ、おれ出番だから行くわ」と、控室を出て行く松山さん。
「楽しみにしてます」
見送ってから気がついた。出番って何時からだ?
追いかけようと思って部屋を出たら、廊下はとんでもない数の人間で埋め尽くされていた。学園祭だからね。
私は「すんませーん! 通りまーす! すんませーん!」と怒鳴りつつ人間を掻きわけて、ステージのほうを目指した。
間に合ったのか?
○
旧メンバーのKさんが出てきたのは2025年6月18日だった。
長い髪を一つ括りにしていて、灰色っぽい半袖Tシャツと黒いスラックスを着ていた。
「こないだのブログ読んだよ。最近また書きはじめたんやね」
「えっ、どれ読んだんすか」
「これこれ」
彼が指したのは2025年4月12日の記事だった。
「言葉に屈託がなくてすごくよかったよ」
私はうれしくって泣いた。
○
ブログをメンバーに読まれる夢を見ることはけっこう多い。2025年5月2日の夢で会った松山さんはにやにや笑いながら言った。
「ブログ読んだよ。サイン欲しいん? 写真も撮ろっか?(笑)」
「ほんまさあ」と、私。
うつむいて歯を食いしばって目をつぶって笑った。
○
せめて楽しい夢を見たいので出演者募集中。報酬を用意できなくて申し訳なし。出演してくれたら明日のブログにその記録をつぶさに書きましょうつぶさにつぶさに。
ノーギャラでもかまいませんよというかたのみお電話ください。
ブログにそう書いたら古墳シスターズが出演してくれた。
Zepp新宿みたいなライブハウスで古墳シスターズがライブをしていた。それを私はなぜかカミソデから観ていた。
照明はマゼンタに近いピンクと白だった。
ステージの真ん中には松山さんがいた。柴犬Tに赤スラックス姿だった。
目の前でギター弾いている松本くんは髭を生やしていた。ベースは小幡さんでドラムはラースさんだった。ただし、松本くんが持ってるギターは昔使っていた黄色いやつ。
会場は満員でめちゃめちゃ盛り上がっていた。
うれしいなあ。私はなんでソデから観てるんだろう。観客席から観てえなあ。まあいいか。うれしいなあ。
演奏が終わって拍手が響いた。
そのとき、ふと松本くんと目があった。足元にある四角いギターケース(あるいはクソでかいエフェクターボード?)を開けながら、手招きで私を呼んでいる。
いやいや、客がステージにあがるのはダメやろ……とためらったちょうどそのタイミングで休憩時間になった。
いまならいいのか?
ええい、ままよ!
「なに、どしたん」
「どれがええと思う」
「なにが」
松本くんはギターケースの中を指した。
花火だ!
ケースには花火だの爆竹だのがぎっしり詰まっていた。置くタイプも手持ちタイプもある。
え~~~花火やるんだ! めっちゃ楽しそう! 選ばせてくれんの?
私は松本くんの隣にしゃがんで、「これいいね」「こっちもよくない?」と花火選びに興じた。
その中に、袋入りの綿菓子状の花火があった。「なんかこれ、ワタパチみたいじゃね」とつぶやいたら松本くんはウケていた。
「おれとおんなじこと言うとるな」
○
2025年10月5日に見た夢。
ホテルにチェックインしようとしていたら、傍にいたライブ帰りらしき男が「古墳シスターズのボーカルは、金さえ払えばなんでもやるよ」と笑っているのが聞こえた。
私は傘立てにあったビニール傘を握った。
殴るまえに目が覚めた。
○
初夢で会ったこともある。
2016年のことだ。
そのときのブログが残っているのでそのまま引用する。
どうやら早朝5:45発のバスで梅田シャングリラへ向かわねばならぬらしい。
梅田シャングリラというと大阪にあるライブハウスですから、おそらく古墳シスターズのライブへ行くつもりなのでありましょう。
バスの発着場はわが家の2軒隣、モデルハウスの駐車場。そこは寝室の窓から見わたすことができます。2千円のバス代だって安くないんだ。乗り遅れたらたいへん、と私は0時ちょうどにベッドへ入ります。寝室には私のほかに誰もいずたいへん静かで眠りやすい。布団は温かくてきもちいい。
午前2時のころまでぐっすりでした。目が覚めたのはひそひそ話が聞こえたから。それと、冷たい手が布団に入ってきて背中や肩をぺたぺた触るからです。
「ほんとに寝てる! し、めっちゃ温かい」
誰かが背中を触りながら言いました。
「起こしちゃお?」もうひとり誰かの声。「ほっといたほうがいいんじゃない?」先のどちらとも違う声。
足のほうにもう一人いて、こいつはアハハと笑っています。アハハ。その笑いかたに聞き覚えがあるぞ。
目を開けたら松本くんと目があいました。「あ、起きてる」
「いま起きたんだわい!」どういうわけだか、いやはや。
私は不機嫌MAXでむくりと起きあがって、ベッドの周りをぐるり見回してみました。いつのまに、ベッドの三方は古墳シスターズに囲まれていたのです。
まったく。不覚じゃ。ぬかったわい。「わー起きた!」
「いえーい!」謎の大はしゃぎを見せる古墳。つられてテンションをあげざるを得ない私。
そこからはまっこと夢クオリティでありました。私が寝室だと思っていたのはじつは夜の町だったという大幅な設定改変がしごく自然になされました。窓からさし込むヘッドライトの明かりが二筋の街灯の列になって、ここはどうやら一本道の途中らしい。
5人はその道をわいわい騒ぎながら、倉敷青陵高校の近くへ出ました。ゆく道にもきた道にも人はひとりもいません。ただ街灯が星のあいだに点々ととぼっています。
心にとがめるものが何もなければ、夢はその道を歩くうちに終わったでしょう。
ただ、そううまくはいくまい。私は2千円のことを思い出しました。「いま何時です?」と訊いたら5:54だった。
バスが出て9分経っていた。
気づくと場所は寝室に戻っていて、窓の景色に小さくバスのテールランプが見えた。「しまった」
「どうしたの」松本くんが訊きました。
「いや、バスが、……なんでもない」
「ほんとに」
「なんでもない」まあ、ライブは午後に始まるでしょうし、それならあのバスを逃しても、車で出れば間に合うことです。
それより今が楽しいし。またあの夜道を歩きたいし。
考えれば考えるほど、バスなんて、本当になんでもないことでした。きょとんとする4人に、私は「なんとかなるから」と言いました。
「気にせず遊ぼう。遊べるうちに」