遠い鳥、近い島

屈託のない文章を書きましょう

コフアド後半感想戦

adventar.org

Q.2025年はよい1年でしたか?

A.私にとってはよい1年でした。

そして物語は、
感動のフィナーレへ……

2025年12月を震撼させた「古墳シスターズアドベンドカレンダー」通称・コフアドも、いよいよ最終日を目前に控えております。

25日間も伴走してくださったみなさま、お疲れ様でございました。なぜみなさんがここまでついてこられたのかは主催の私がいちばん理解しておりません

ずっと一方的に話しつづけてごめんね。
付き合ってくれてありがとう。

共同主催の友人Aによると、コフアド記事へのアクセス数は初日がピーク、2日目以降は下降したものの、その後はだいたい10~15回/日程度のアクセスを保っていたそうです。
私が「頭のおかしいはにわっこ以外は全員ふるい落とす」という気概で書いた趣旨文は狙い通り機能したみたいですね。

作戦通りなら、はにわっこの素質を持つ者以外は趣旨文の第2段落を読み終えたあたりで皆ブラウザを閉じたはずです。
この時点で読者は(私とAを除いて)残10名です。
そして、はにわっこの素質を持つ者の中でも、特に腹の底になんらかの狂気を隠し持った者のみが「勝手に○○小説を書こう」シリーズを乗り越えたと思われる。
読者は残3名。この山も乗り越えられた人は、おそらく最後までついてきています。
つまりあなたです。

趣旨文にも書きましたが、私個人はコフアドを「古墳シスターズの紹介文」のつもりでは作っていません。ガチでホンマに私が語りたかっただけです。
Aのほうは、「コフアドがきっかけでライブに行ってくれる人がいないかな」と夢想しているようです。が、私はまあまず無理だろと思っています。
だってこれ初心者向けじゃねえもん。小説とか書いちゃった時点で無理ですよ。

そんなわけで本日は、なぜか生き残ってしまったみなさんとともにコフアド後半をふりかえっていきたいと思います。
思い出を数えながらクリスマスを迎えましょう。読み終えたらシャトレーゼでケーキを買ってきてください。私のはイチゴのショートケーキでお願いします。

「ケーキを食べながら本編を読み返したい!」という人は、一番上↑のアドベントカレンダーのリンクからどうぞ。
前半の感想戦こちらです。

1日目のサムネイルと同じ色を使って描いた

【13・14日目】ファンは幽霊

11・12日目の「勝手にSF小説を書こう」に続き、13・14日目は「勝手にホラー小説を書こう」でした。

この4日間を、私は勝手に「魔の4日間」と名づけています。二次創作に耐性のない人間は確実にこの4日間で斃れます。対一般人用バルサと言い換えてもいいでしょう。

だってまあ読みたくないですもんね、素人の小説なんて。普通に考えたらヘタクソだし。
まあ私はうまいんですけど。

Twitter(現・X)でも言いましたが、コフアドのために私が書きおろした3本の小説の中では、13日目の「青春パンク聴く幽霊」がいちばんよくできていると思います。
古墳のメンバーが、取り置きするのにライブには来ない謎のファンについて語り合うというお話。

「青春パンク聴く幽霊」の裏テーマは「古墳にとってファンってなんでしょう」です。

取り置きだけして来ない人というのが実際にいるのかどうかは知りませんが、まあまったくいないとは思えません。取り置きしたことを忘れていたり、仕事の都合が悪くなってしまったり。なかには、体調不良でライブに行っている場合じゃなくなる人とか、事故やなんかで亡くなってしまう人もいるかもしれない。

そういうファンたちって、古墳シスターズの視点から見ると幽霊とほとんど同じだよな、と思ったわけです。

どこにもいない。
でも、かすかに存在を感じる。
その人たちに向けて歌っても利益にはならない。
けれど、見守られているような気配だけ漂っている。
……そんな感じ。

古墳シスターズがこの先どんどん売れて、ファンの数がもっともっと多くなっていけば、そういう幽霊たちも増えていくことでしょう。
そのとき彼らは、幽霊たちの存在をどう思うんだろう。
やっぱ怖いか。怖いよな。

という小説。
現在の古墳シスターズに宛てたい一作となりました。

推しと一緒に写りたかったんだね

【15・16日目】Aとのガチ衝突

15・16日目は「はにわっこってなんだろう」でした。対談回。

この対談のとある場面で、私はAとガチ衝突しています。それが「はにわっこ三ヶ条」の第三ヶ条を作るこちらのくだりです。

私―「ときどき考える」は?

A―ん? ……え?

私―「ときどき考える」。古墳シスターズのことを。いいよ、毎日考えたっていいけど。考えない期間があったとしても、ときどき考える。

A―この日のこの時間は古墳について考えましょう、ってこと?

私―違う違う違う違う。礼拝みたいなことじゃなくて。わかってねえな!

第三ヶ条として「ときどき考える」を提案した私。
しかし、Aには伝わらず。

このときAは「ときどき考える」という条文をネタ枠だと思っていたらしいです。
直前に言った「ヌかない」がネタ枠だったので、引き続きふざけてると思われちゃったわけです。

そこで、説明を試みる私。ところが……

私―「ときどき考える」ってことですよ。7年、10年、忘れていたとしても、ときどき考えるのよ。ふとした瞬間に。

A―おーん?

私―どう考えるかはわからないけれども。口ずさむのかもしれないし、「いまなにしてるんだろう」って思いを馳せるのかもしれない。

A―〈八月のある日〉に?(笑)

私―〈八月のある日〉じゃねーよ。おい、いま私、こんなに真面目にしゃべってんのに! ちょっと待ってよ。信じらんねえな。

「〈八月のある日〉じゃねーよ」と言ったときの私の声をみなさんにお聴かせしたいです。本気で憤っているときの私はこういう声を出すんですね。

Aが言った〈八月のある日〉というフレーズは、古墳シスターズの名曲『ムーンライト』からの引用です。
この歌は私にとって思い入れの深い歌なので、扱いようによっては簡単に逆鱗にタッチできます。タッチされました。

憤りながらも説明を続ける私。
ふと、Aが要領を得ない理由に思い当たります。

私―そっか。いまんところあなたは古墳シスターズに対して「ずっと考える」をやってるから、「ときどき考える」がわかってないんだ。え、でもさ、あなただってBUMP OF CHICKENのことを365日考えてたりはしないでしょ。

A―365日は考えない。だけど、週1では考えてるよ。

私―それじゃん。

A―これなの?

Aの「(BUMPのことを)365日は考えない。だけど、週1では考えてるよ」という言葉を受けて、私は「それじゃん」と指摘。
しかし、あとからAに聞いた話によると、どうやらそれではなかったらしいです
このときAが考えていたのは以下のようなことだったそう。

私―え、でもさ、あなただってBUMP OF CHICKENのことを365日考えてたりはしないでしょ。

A―365日は考えない。だけど、週1では考えてるよ。(だって、BUMPのラジオは週1で放送されるから、それを聴くときは必ずBUMPのことを考えているもんね。)

私―それじゃん。

A―これなの?

それじゃないです。
そんな話はしていないです。

ラジオが放送されなくても、新譜が発売されなくても、たとえバンドが解散したとしても、この世から古墳シスターズにまつわるすべてのコンテンツが失われようともときどき考えることはできます。

わろてる場合か!
精進してください!!!

A「窯出し直後だから大目に見てよ~」

【17・18日目】Aの迷走

17・18日目は「なんで古墳シスターズっていうんだろう」でした。

いいバンド名だなあ

ここでちょっと裏話なのですが、コフアドの記事を先にすべて書き終えたのは私でした。
これに関してはAに落ち度はありません。私が早すぎました。私はAが1000文字書くあいだに2500文字書けるのです。

それゆえに、Aはほとんどの記事を私が書いた記事を読んだあとに書いています
ただし、解釈がひっぱられるとまずいような記事―例えばこの「なんで古墳シスターズっていうんだろう」など―は書き終えてから読むという順序で進めました。
一方ワタクシはといえば、Aの記事を完成と同時に読み、ああだこうだと感想を言える立場におりました。

Aが書いた「なんで古墳シスターズっていうんだろう」を読み終えた私の感想。

「後半が、ちょっとなに言ってんのかよくわからん」

「自分でもどう書けばいいのかわからなくなりました」とAは答えました。

「私にはこれが限界です」
「そっか。じゃあこのままでいいんじゃない」

記事化。リリース。

コフアド完結記念にあえて指摘するのですが、18日目のAの「なんで古墳~」は確実に迷走しています。

まず約物が多い。
Aは作文に迷うと約物、特に丸括弧を多用する癖があります。その点に注目してほかの記事を読み返すと新しい発見があるかもしれません。

あとなんか、がんばって説き伏せようとしていますよね我々を。
最後の一文〈そういうことじゃあないんですか?〉には明らかに血が滲んでいます。「そういうことじゃあないよ」と言われたらどうするつもりなんでしょう。どうせ血を流すのなら「そういうことっす!」って言い切っちゃったほうがいいと思います。

それから四星球のくだり……ごめんね、ダメ出しばっかりで……四星球のくだりはフツーに解釈が間違っています。

スーシンチュウとピンインで読むこのバンド、由来はドラゴンボールらしい。主人公の孫悟空が持っていたじいちゃんの形見が四星球。てことは、〝四星球は4つの星球(天体)のことであり、メンバーの4人をそれぞれ表しているのだ!〟なんてわきゃあない。四星球は四星球という1個のボールやろがい。ボールっぽい人間ってなんやねん。おってたまるか。これがおれの反証や!

Aの解釈は三段論法で破壊できます。
ボールのほうの四星球は、1つの玉の中に4つの星が入っている。
バンドのほうの四星球も、1つのバンドの中に4人のスターが集まっている。
ならば、四星球というバンド名は、四星球を構成するメンバー及びその組織全体を表している。
証明終了。

Aに↑の証明を聞かせたら失禁してました。
精進してください。

【19・20日目】青春の陵墓

19・20日目は「歌詞分析」でした。

私の担当は「東京大学理科Ⅲ類」。
記事には高校時代の思い出を多分に入れ込み、半分エッセイ、半分論文みたいな構成にしました。

古墳シスターズと私の関係を語るうえで、私の母校・青春の陵墓・某S高校への言及は避けては通れません。なぜなら私がはじめて古墳シスターズと遭遇したのは、某S高校の生徒によって企画されたライブイベントだったからです。
某S高校の出身でなければ、私は倉敷REDBOXに行くことはなく、古墳に出会うこともありませんでした。

この某S高校、生徒の7~8割がいわゆる〝変わった人〟という、とても変わった学校でした。

ひと口に〝変わった人〟と言ってもいろんな種類があります。
某S高校の生徒の変わりかたというのは、「普段は大人しくお勉強しているのにスイッチが入ると急にでかい声で歌い踊り出す」というタイプのそれでした。
言うなれば「クラスメイト全員古墳シスターズ」みたいな感じ。やばいな。

しかし、高校時代の私の肌には、この某S高校特有の緩急が妙に合っていたんですね。まあ古墳が好きな人間なら好きよなそういうの。

そんな某S高校の生徒が企画したライブイベント。私が古墳と邂逅したその日に歌われていたのが「東京大学理科Ⅲ類」でした。
セトリのほかの部分はほとんど覚えていないのですが、「東大理Ⅲ」だけは「すっげ~皮肉だな!」と思ったので強烈に印象に残っています。

ド級学歴社会を生き抜く某S高校の生徒たちが、「東京大学理科Ⅲ類」を聴き、つかのま歌い踊る姿。輝いていたなあ。

そういう思いもあって、歌詞分析をするのならぜひ「東大理Ⅲ」を! と取り組みました。
いい文章が書けたと自負しております。

A「赤門じゃなくて安田講堂なのがいいよね」

【21・22日目】花ってどうなるんだろう

金魚ネタをコスられる松本くん

21・22日目は「古墳にプレゼントを贈ろう」というテーマで対談をしました。

古墳の追っかけになって久しいですが、私は古墳シスターズになにかを差し入れた経験がほとんどありません。理由は緊張するからです。いまだに全然緊張します。はい。

プレゼントらしいプレゼントをしたのは2回だけ。
1回目は煙草、2回目はワンマン祝いのちっちゃいブーケでした。2回目のブーケに関してはふざけて添付のカードに広島大学文学部より」って書いちゃったんで、広島大学文学部の人たちが贈ったことになっちゃってます。アホです。

古墳シスターズは昔から折りに触れて「差し入れは煙草が嬉しい」という旨のことを語っています。
だからもしも次に差し入れをする機会があればまあまた煙草を渡すんじゃないかなと思っている。
でなきゃ花だな。

対談の中でも言いましたが、私は古墳シスターズに「花を贈られるような存在であってほしい」と思っています。
対談の序盤〜中盤で我々が出した案はすべて「物資支援」の様相を呈しています。ようするに「お金がないだろうから代わりに買ってあげるね」っていう発想です。
でもそれってなんかさあ。
そら実用的ではありますよ。ありますけども、憧憬っつー言葉で言い表されるようなロマンチックななんかしらがちっとばかし足りないんとちゃいますのん?
だから花。でも役に立たんよなあ花……。

たま〜に見かけるフラワースタンドとかって、飾られたあとどうなるんだろう。やっぱ処分されるのかなあ。
処分されるぶんにはかまわないけれど、捨てるのに手間がかかるんだったら申し訳ないなと思う。食べたり使ったりできるもののほうが処分の手間は少ないわな。

ちなみに10年前にプレゼントしたブーケは「食べます」というコメントとともに写真がTwitter(現・X)公式アカウントにアップロードされていました。

食べられるんなら花でもいいかなあ……。

【23・24日目】松本×ラースは難しい!!

23・24日目は「勝手にBL小説を書こう」でした。
SF、ホラーときてラブロマンスがないなんてありえんやろ、というわけで。

古墳シスターズでBL。
考えたことありますか?
あ、いや答えなくていいですよ。大丈夫です、わかってますんで(笑)

まあ、たいていの人はないでしょうね。
一応ピクシブとかAO3とかも探したんですけどありませんでした。そっかあ。

現状、古墳でちゃんとBLを書いているのは松山さんくらいだと思います。
私が書いた小説「BL」に登場するおみくじは、私ではなく松山さんが書いたものです。このおみくじに限らず、彼は折に触れて松本×ラースをプッシュしています。

でも、松本×ラースってべつに書きやすくはないと思うんですよ。書きやすさランキング最下位ではないものの、むちゃくちゃ書きづらいカップリングだと思います。
ちなみに私的書きやすさランキング最下位は小幡×松山です。このカップリングで2千字書ける人は地球×クマムシで8万字書けるでしょう。

小幡×松山ほどではないものの至難の業である松本×ラース。
友人Aに「松山さんに対抗して松本×ラース書こうよ!!!」と誘われ、一旦は本気で取り組みましたが、マジでなんにも思いつかなかったので断念しました。

代案として書いた当たり障りのない小説。タイトルはズバリ「BL」。
BLおみくじを作る古墳シスターズの様子を書いただけの物語となりました。

小説がダメダメになったのでせめてサムネイルの絵はと思い、小説の中でチラッと示唆されている松山×ラースを描いてみました。
「松ラーが推しカプなのか?」と疑われたら面倒なのであえて明言しますが、私の推しカプは松ラーではありません
別のカップリングでもっと美味い味がするのがあるやろ!!!!

はにわなし差分

そんなこんなで「古墳でBLを書く」というイベントから辛くも逃げのびたワタクシ。
しかし、友人Aには「私にだけ書かせておいてずるいぞ!」と言われているので、今後改めて書かされるかもしれません。
逃げ切りてえ〜〜〜

Q.感動のフィナーレですか?

いや感動なんかせんでええよ。無理でしょこんなん。
「コフアドというなにかしらがこの世に存在するんだな」という情報として受け止めてくださるだけで充分でございます。

かくして2025年のコフアドは無事完結の運びとなりました。
みなさんはさておき、私は古墳シスターズについて毎日語れて楽しかったです。
2026年もやるかどうかはわかりません。私一人でやっても面白そうだなって思ってます。

もしよかったら、我々の書いた25本の記事をときどき読み返してください。そして、「ここにこんなことが書いてあったのか」と気がついて、驚いてください。

しかしいつかは読み返さなくなることでしょう。
それでいいんです。

こんな企画があったことなど忘れたころ、あなたはふと「”古墳シスターズ”ってなんだったっけ」と思い出します。
そうしてWikipediaを読み、公式ホームページを開き、ライブの日程を調べて、ライブハウスに足を運びます。

それがあなたが古墳シスターズと出会う日です。
あなたの人生に古墳シスターズが必要なら、その日は必ずやってきます。

ようこそ、ライブハウスへ!
ようこそ、音楽のある人生へ!
なにもない毎日に、さようなら!

さようなら!

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